追憶

父が雑記帳に記していることを娘のワタシが転記していこうと思います

晩年の親父

親父が一度だけ経堂の店に訪れたことがある

一泊して子供たちと公園で遊び安心して帰る

経堂の店も漸く軌道に乗ってきて夢中で働く

お蔭で慰労会や旅行にも親父を呼んで親孝行の真似事が出来るようになる

親父はこの頃、農協の団体旅行、老人会の旅行と

あちこち飛び回っていた

でも息子の招待はまた別だったと思う

伊東のワニ園や蓮の花を一緒に見た光景が今でも思い出される

親父は北は北海道、南は九州と全国内を行き尽す

挙句の果てハワイまで行ってくる

おふくろに先立たれた淋しさを紛らわすように