追憶

父が雑記帳に記していることを娘のワタシが転記していこうと思います

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

親父の闘病3

宿泊看護のある晩 病院の長椅子でうとうとしていると 親父が『歯を入れてくれ』とか『足を揉んでくれ』と 執拗に甘えてくる あとで後悔のないように懸命になって揉み続けた 親父は黙っている 翌日姉が行くと 「昨日は薫が本気になって足を揉んでくれたので今…

親父の闘病2

同じ病院に入院していた叔母と会い 姉弟にしか解からない空気の中親父は泣いていた 子どもの頃でも思い出していたのだろうか? 子供の頃と言えば親父にとっては大御馳走だったに違いない 「ぼたもちを作ってきてくれ」と言い 美味そうに喰っていたと後日聞か…