追憶

父が雑記帳に記していることを娘のワタシが転記していこうと思います

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

次男坊

親父と、次男である自分はあまり喋ったことはなく、長男ばかりを可愛がるように思えた。 また弟もよく可愛がった。 雪の降る日、弟が小学校から帰ると洗面器にお湯を入れ、かじかんだ弟の手を 「この中につっこんでろ」と言って温めていた。 弟が風邪で寝込…

畑仕事

ある日、鍋ころがしの畑で、親父と兄貴と三人で麦刈りをしていた時に 突然バラバラと音をたてて落ちてくるものがあった。なんと散弾銃の流れ弾だ。 親父は「あぶねえな!」と辺りを見回すが誰も居ない。親父は怒るに怒れない。 「鉄砲打ちだんべ、まったくしょ…

親父

地震、雷、家事、親父と言うが、 自分にとっては親父がとても恐い存在であった。 子供の頃から親父の目をまともに見て話をすることはあまりなかったように思う。 40歳代後半まで細身で髭が濃く、歯並びがよく、笑うと真っ白い歯が眩しいようだったが・・・ 家族…