追憶

父が雑記帳に記していることを娘のワタシが転記していこうと思います

神楽坂

東京オリンピックが開催され、東海道新幹線開通

ジェシー高見山)が角界入りする。

昭和39年24歳の頃、新宿の神楽坂に喫茶店を営業したいとおふくろに話す。

おふくろは親父の機嫌の良い時を見計らって話したと思うが

親父は生田農協に行って資金を都合してくれる。

帰りにはひどい雨にあったらしい。

後日おふくろから聞いた話では

『おとっちゃんはおめえたちのために雨の中

傘も持たずずぶぬれになりながら

農協からなけなしの預金を下ろして用立ててくれたんだよ』

と話してくれる。

数か月後、親父は神木の義兄と二人で店に訪ねてきてくれる。

とても嬉しそうにしていた。