子供の頃 富山の置き薬屋が 行李を幾重にもしてある風呂敷包みを背負い 年に数回訪ねてくる 縁側で薬箱を開け 使用した薬を補充する 勘定を支払う直前になると 薬屋は子供たちに紙風船をくれる ほっぺたを膨らませ 風船の中に空気を入れ お手玉のように手で…
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